導入事例

事例02:京都大学 医学部附属病院
がん薬物治療科
武藤 学教授 様

呼気中アセトアルデヒド及びエタノール測定の研究導入

概要

導入の背景

導入の背景

2009年10月に行われたIARCの会議(Workshop)

2009年、世界保健機構の外部機関である国際がん研究機関(WHO-IARC)は、アルコール代謝で生成されるアセトアルデヒドを明らかな発がん物質であると発表しました。これまでアセトアルデヒドに関連するアルコール発がん研究を行っていた背景から、低侵襲で簡易にアセトアルデヒドを計測出来る企業との共同研究を模索していました。

※Béatrice Secretan, Kurt Straif, Robert Baan, Yann Grosse, Fatiha El Ghissassi, Véronique Bouvard, Lamia Benbrahim-Tallaa, Neela Guha, Crystal Freeman, Laurent Galichet, Vincent Cogliano, on behalf of the WHO International Agency for Research on Cancer Monograph Working Group, A review of human carcinogens—Part E: tobacco, areca nut, alcohol, coal smoke, and salted fish, Lancet Oncol, 10, 1033-1034, 2009

経緯

経緯

京都大学 医学部附属病院 がん薬物治療科 武藤 学教授(左)と
当社営業部 水落

共同開発企業をインターネット上で募集したところ、SGC®(センサーガスクロマトグラフ)(SGEA-P2-A)を開発したNISSHAエフアイエスと出会い共同研究を開始しました。

成果

成果

2016年7月2日 第1回呼気アルデヒド試験研究会
於TPKガーデンシティー京都

簡易に、呼気中の微量アセトアルデヒド、エタノールの濃度を測定することでき、研究が一気に加速し、バイオマーカーとしての次世代の先制医療に資する研究成果を上げることができています。呼気中微量アセトアルデヒドの計測に興味を持った研究機関で、アルデヒド呼気試験研究会を立ち上げ、更なる研究成果を目指しています。

この事例で使われている製品

SGC®(センサーガスクロマトグラフ)は、カラムはオリジナルショートカラムを、検知器は半導体ガスセンサーを採用することにより、高速分離と高感度計測を実現したガスクロマトグラフです。

呼気測定器SGEA-P3は、人の呼気から排出される主要なガスを簡単に、且つ高感度に計測することができます。

センサガスクロマトグラフ SGEA