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ガスセンサー全般
Qガスって何ですか?
Aガスというとプロパンガスや都市ガスなどを連想しがちですが、ガス=気体全般です。酸素や水素、二酸化炭素など無臭性のものから、アンモニアなどの臭いのあるものまで全てガスです。
性質により可燃性・毒性などに分類されます。
Qガスセンサーで何が出来ますか?
Aガスにはある程度の濃度になると爆発したり、人体に影響を及ぼすものもありますので、それらを未然に防止するためにガスの有無や濃度を検知してお知らせする必要があります。ガスセンサーはそのための器具に使われます。
Qガスセンサーの主な用途は何ですか?
Aガス漏れ警報器、一酸化炭素警報器、各種測定装置等の安心・安全分野、空気清浄機、エアコンなどの快適分野、アルコールチェッカー、口臭測定器などの健康分野に採用されています。
また、燃料電池自動車に弊社水素検知器が採用されるなど、水素社会に向けても積極的に活動を行っています。
Qガスセンサーにはどんな方式がありますか?
A半導体式、接触燃焼式、電気化学式、固体電解質式、赤外線式などがあります。
Q雑ガスとは何ですか?
A測定対象ガス以外の大気中に存在する様々なガスのことです。
Qガスレスポンスとは何ですか?
Aガスが来てからセンサーが反応するまでの時間のことです。
半導体式ガスセンサーについて
Q半導体式ガスセンサーの長所と短所を教えて下さい。
A長所:低濃度ガス感度が高く、安価で且つ長寿命です。
短所:選択性が低いこと、雰囲気の温湿度に影響されやすいことです。
Q検出できるガス濃度はどれくらいですか?
Aガスの種類にもよりますが、数十ppb (1ppb=10-9 )から数万ppm(1ppm=10-6)まで検出可能です。
Qセンサーの寿命はどれくらいですか?
A通常雰囲気中での使用の場合、半永久的に使用可能ですが、経時的な感度変動があります。
Qガス感度とは何ですか?
A清浄大気中のセンサー抵抗値に対する、ガス中のセンサー抵抗値の割合です。通常、ガス中ではセンサー抵抗値が下がりますので、ガス感度の値は1以下となります。
Qイニシャルアクションとは何ですか?
Aセンサーが通電されてから、ガスを検知できるようになるまでの動作です。この時間が短いほど、早くガスを検知できます。
Qヘリウム等の不活性ガスは検出できますか?
A残念ながら半導体ガスセンサーでは検出できません。
Qどうして湿度の影響があるのですか?
A大気中の水分もガスの一種として反応するからです。
Q酸素が無い雰囲気で使用できますか?
A酸素は必要です。通常大気の酸素がある状態でお使いください。
Qガスを感じる部分の材料は何ですか?
A主な材料は酸化錫ですが、他の金属酸化物(酸化タングステン、酸化インジウム等)を使用しているセンサーもあります。
Q本質防爆構造になっていますか?
Aなっていません。別途防爆構造のハウジングが必要となります。
ガスセンサーの使用方法
Qセンサーから出ているピン(足)は、曲げたり、切断してもいいですか?
A機械的な衝撃等がセンサーに加わりますので、曲げたり、切断しないでください。
Qセンサーをプリント基板に実装する場合の注意点を教えてください。
A半田槽による自動実装はフラックスの影響を受けやすいので、できるだけ手半田にて実装願います。
Qセンサーを触ると熱いですが、冷やさなくてもいいのですか?
Aセンサーは所定温度で加熱した状態で使用します。ファン等で冷やすと感度が変化する場合がありますので、そのままお使いください。
Q仕様値と異なるヒーター電圧を印加したらどうなりますか?
Aセンサーの動作温度が変化しますので、ガス感度も変化します。高電圧ではヒーターが断線します。仕様範囲内でご使用ください。
Q高濃度ガスをセンサーに吹きかけたらどうなりますか?
A場合によってはヒーターが劣化し、所定の動作温度制御ができなくなりますのでおやめください。
Qセンサー毎の各種ガスに対するデータはありますか?
Aガスセンサー一覧の各センサーの製品カタログに掲載しています。他のセンサーについては別途お問合せください。